分かってはいるが話したくない

前回の続きです。「問題は妻です。家を出ていきました。一週間程前ですが、仕事から帰ったら、家にいるはずなのに、いませんでした。はじめは変だとも思いませんでした。妻にも出かける用事があるでしょう。しかし一時間がたっでも電話はないし、そのとき気づいたのです」「何に気づいたのですか」「妻のメモです。冷蔵庫のマグネットでとめでありました。『さようなら』と書いてありました。彼女は家を出ていったのです。寝室に行ってみると、妻のものはきれいになくなっていました。洋服も全部、何もかも。僕はびっくりして。妻を愛していたのです。どうして妻は僕にこんな仕打ちをするのでしょう」「どうしてかは私にも分かりませんね。分かるのは奥さんだけでしょう。しかし、なぜでしょう。大変な決断ですよね。奥さんはとても気分を損ねていたことがあったのでしょうね。何だと思いますか」「どう言ったらいいのでしょう。本当にどう言ったら」クライエントが「どう言ったら」と一言うときは、たいてい、分かってはいるが話したくないというのが実情なんですね。彼は、愉快ではないことが起こって、自分がそれに深く関わっていることを認めなければならないかもしれない。このようなためらいは、何事もなかったかのようにふるまうことで、突き破るしかないんです。

Posted by touristsound in 関係修復 | Trackback

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